歯石除去をご希望の方へ

 

よく
「歯石をとってもらいたいんだけど。予約の枠が開いていなくても歯石を取る程度ならやってくれるでしょう？？」
といったお電話をいただくことがあります。
　おそらく歯石除去は歯科医でなくてもできる処置というイメージからそのようにおっしゃると考えられるのですが・・・
歯石が付いているということは立派な歯周病です。
歯周病の治療をするための処置として歯石の除去があります。
歯石除去は歯科医学的に「観血処置」という処置に分類されています。
観血処置とは読んで字のごとく「血を観る処置」のことで、他には抜歯などもこれに含まれます。
よく歯科衛生士が歯石除去をしていますが、歯科衛生士も歯科医同様に厚生労働省による国家試験に合格し、これらの処置を行えるわけです。
　歯科医師・歯科衛生士としては、歯石除去は立派な処置であり、歯石のつき具合がひどい場合には手術になってしまう処置であるという認識をしております。あくまでもコスメティックな理由ではございません。「歯石除去程度」というほど軽い処置ではないということをよくご理解いただきたいと存じます。

　なお、「茶しぶの除去」や「タバコのヤニの除去」をご希望される方もいらっしゃいますが、これらは患者さんの年齢にかかわらず健康保険を適応して行えることではございません。
ただし、歯石除去を行った際に刃物で歯の表面を引っ掻いてしまっているのでそれを研磨するという作業があり、その作業でついでに茶しぶが取れることはよくあることです。
 以上のことをよくご了解いただいたうえで当院での診療をお受けくださるようよろしくお願いいたします。